「内装の木質化」が推進される理由【目利き社長の木になるはなし】

国が行っている取り組みの中の一つが「内装の木質化」です。2021年10月に改正された木材利用促進法によって、今まで公共施設に限られていた対象が住宅や民間施設にまで広がり、インテリアに木材を積極的に取り入れる動きが活発化しています。
木材の発する香りは、リラックス効果があると言われています。木質化空間に入ると、「緊張」「疲労」「混乱」などの指数が低下する効果があることから、オフィス空間にも多くの木材が取り入れられ始めています。
そして、木材には湿気を吸収・放出する調湿機能があります。特に無塗装の天然木材はその効果が高く、室内を快適な湿度に保ってくれます。また、アンモニアなどの悪臭の元となる成分を吸着する性質もあり、消臭・空気浄化効果を期待できます。
最近では、木材の匂い成分がダニの行動を抑制し、ダニの数が減少することも分かっていることから、福祉施設や医療施設でも内装の木質化が進んでいます。
これらの様々な理由で、今後もより快適な空間にするために「内装の木質化」が広がっていくことでしょう。