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摂津市鳥飼銘木町 原木・銘木・製材加工
株式会社 中喜

いつもの席でいつものハイボール

日本のバーの歴史は、1860年に横浜の外国人居留地にオープンした「ヨコハマ・ホテル」から始まり、それ以降は貿易の中心地となった港町でバーが発展していったとされています。日本人を対象としたバーの誕生は、それから遅れること約50年後の1911年東京・京橋日吉町(現在の銀座8丁目)に生まれた「カフェ・プランタン」が最初だったと言われています。また、同年8月には尾張町(現在の銀座4丁目)にバーテンダーのいる店として「カフェー・ライオン」や、同年11月には著名人が数多く訪れたことでも知られる「カフェー・パウリスタ」もオープン。こうして日本は、バー時代の黎明期、バーの夜明けを迎えることになりました。
それ以降、次々とバーが出店されていきますが、関東大震災をきっかけに閉店したバーも多くありました。その結果、関西などにバーテンダーが職を求めて移住し、全国的にバーは広がりを見せたと言われています。また、1922年に創業した東京會舘にある「メイン・バー」からは、数多くのバーテンダーが誕生し日本のバーやバーテンダーの歴史を語るうえでは欠かせない存在です。大阪では1931年創業の「吉田バー」が屈指の老舗バーとして多くのバーテンダーを輩出しています。
写真は大阪ミナミのバー「T」です。マスターとは不思議な縁で、かれこれ40年の付き合いになります。知り合ってかなりたってから中学の先輩である事がわかり、なおかつ僕の40歳の誕生日にお店をオープンされました。オープンに際して、マスターはカウンターに「カリン」の無垢板を採用されました。以前チーフバーテンとして働いていたお店のオーナーの知人の雑貨店を訪ねた際、美しい木のカウンターに一目惚れして、聞くと「カリン」という事だったので、設計家にもリクエストして摂津の材木店まで見に行ったそうです。第一印象は埃っぽくグレイな感じだったので心配したけど、磨くと実に美しい木目が現れたそうです。オイルフィニッシュのみで仕上げられたカウンターは、触れると木目が感じられオーセンティックな店のイメージに見事に調和しています。
さあ、今夜もいつもの席で、いつものハイボールを。

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