
クラリネットが奏でるグラナディラの響き
クラリネットは木管楽器の一種です。18世紀初頭にドイツのニュルンベルグの楽器製作者であるヨハン・クリストフ・デンナーによって発明されました。その特徴は、音域が全管楽器で最も広いことです。低音は太くあたたかく、高音は華やかできらびやかな音色を奏でます。
菅体はグラナディラという木材で作られています。グラナディラはとても硬い木で比重は1.2〜1.3で、水に沈みます。あまりの硬さのため、金属を削る時と同じ方法を使って加工します。アフリカのタンザニアやモザンビークあたりのサバンナに生え、80年から100年経たないと枝が楽器を作れる太さになりません。ピッコロ・オーボエにも使用されています。
マウスピースに葦(あし)の木を削ったリードをつけ、それを振動させることによって音を鳴らします。吹奏楽やオーケストラ、ジャズなどさまざまなジャンルで使用されています。ジャズにおいては、デキシーランドジャズや初期のスウィングジャズでは欠かせない楽器ですね。
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