「ちぎり」が素敵なタモのショーケース
今回からアーク・インテリア・デザインオフィスの初田順一さんの「木」を効果的に使った物件を紹介していきます。
吉方庵は奈良桜井に本店のある和菓子店です。写真は橿原神宮にほど近いお店で、場所柄もあり高級で落ち着いた雰囲気に仕上がっています。気持ちの良い明るい吹き抜けにまっすぐ伸びる梁を渡し、その梁におしゃれなペンダントを配置して、床の黒御影石が高級感のある空間全体を引き締めています。タモの無垢材を使った大きなショーケースには、ウオールナットの「ちぎり」が意匠的に嵌め込まれていて、素敵なアクセントになっています。「ちぎり」は、2枚の板などを接合するときに入れる、蝶々型の木片のことです。また足元には赤茶の煤竹を一枚一枚貼り付けていて、細部にもこだわる丁寧な仕事が感じられます。
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