つげ櫛で髪の手入れは一生もの
つげの木を材料に作られる、日本の伝統工芸品「つげ櫛」。硬く粘りのあるつげの木を使用しているので、櫛の歯のように細く削っても折れにくく、毛羽立ちやザラつきが少ないので髪を梳かした際に静電気が起こりづらいのが愛される要因のひとつ。静電気は髪を絡ませてしまったり、抜け毛や枝毛、切れ毛を作る要因になるため、静電気が起きにくいつげ櫛は髪を痛めにくいのです。
椿油につけ込んでいるので、椿油が頭皮と髪に栄養分と潤いを与えてくれ、健康で自然なツヤ髪になっていきます。髪の表面のキューティクルの向きを整える効果もあります。髪のダメージによるパサつきを感じる人も使っているうちにしっとりとしたツヤツヤの髪に変わっていきます。
つげ櫛は木製なので、先端を触ると少し硬いと思われていますが、頭皮へのあたりがやさしくなるように、手作業で刃先の仕上げを行っています。プラスチック製の櫛やブラシと比べ、つげ櫛は頭皮へのマッサージ効果があるといわれています。そのため頭皮の血行が良くなり、抜け毛や薄毛に予防効果があります。
長年使用すると経年変化と髪の油で色は変わっていき、鼈甲のような深みのある「あめ色」へと変化していきます。一本の櫛を長く愛用し、色合いの変化を楽しむのも素敵です。つげ櫛は髪の手入れ道具としての優れた特長を持ちながら、一生ものとして愛用されることでしょう。
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