ダイニングテーブルは住まいの中心

ダイニングテーブルはただ単に食事を摂るためのものではなく、コミュニケーションツールとして家族が集う、住まいの中心的存在となるものです。インテリア性、デザイン性だけを重視するのではなく、使い心地や素材についてもっと詳しく知る事で、長く安心して日々を共に過ごすことが可能になります。
無垢材のダイニングテーブルは、一本の原木から角材や板を直接必要な寸法に切り出したもので、木本来の質感、風合いという面で魅力があります。また無垢材はいわば「木の塊」ですので、削り出し、再塗装などにより長く使うことが可能です。樹木から発散される「フィトンチッド」という成分にはリラックス効果のほか、防菌、防ダニ効果があります。また、温度が上がると水分を吸い込み、逆に乾燥してくると水分を吐き出す調湿効果があります。人の体が直接触れるダイニングテーブルなどを木製にすれば、香り成分効果とともに更にリラックス効果も増します。
写真はレッドオークのダイニングテーブルです。オーク材は、ブナ科の広葉樹です。日本語では「ナラ」、英語では「オーク」、つまり同じ樹種の木になります。オークは北米で採れたもので、木目はナラよりやや荒い印象ですが、実際に比較すると大きな差は感じられません。ナラの流通量が減ってきていて、代用としてホワイトオークが市場に多くなってきました。そのホワイトオークも手に入りにくくなって「レッドオーク」が増えてきました。レッドオークはホワイトオークに比べるとやや赤みがかかっていて、木目は美しくよりはっきりしていて力強さを感じます。
自然の木の温もりに癒され、心からリラックスできるダイニングテーブルで、今日も家族との美味しい時間が流れます。