和の無垢材が魅力的な和菓子店をつくり出す。

今回は、アーク・インテリア・デザイン・オフィスの初田順一さんにお話を伺いました。
初田さんは、主に郊外型の大きな和菓子店の空間設計から家具、什器、備品に至るまでトータルにデザインされています。店舗の場合は、防火による内装制限のため大きな面積の壁や天井には無垢材の使用が限られているので、下地を不燃性の素材にしてその上から突板を貼ることで工夫しているそうです。床、家具や什器には、ほとんど本物の無垢材を使って和菓子店としての上質な雰囲気を演出しておられます。
木材の樹種に関しては和菓子店ということもあり、タモ・シオジ・ナラ・カバザクラなど日本の樹木の中でも木目の美しい物を選ばれています。木材に関しての知識も豊富な初田さんは、中喜さんのある摂津の木材団地にも木の選定のために足を運んだこともあるそうです。
次回からは、そんな初田さんデザインの木を効果的に使った和菓子店を紹介していきます。