御柱祭は神に木を捧げる勇壮な奇祭
御柱祭(おんばしらさい)は7年目毎、寅と申の年に行なわれます。正式名称は「式年造営御柱大祭」といい宝殿の造り替え、また社殿の四隅に「御柱」と呼ばれる樹齢200年程の樅(もみ)の巨木を曳建てる諏訪大社で最大の神事です。
勇壮さと熱狂的で天下の奇祭としても全国的に知られている御柱祭は、古く804年桓武天皇の御代から、信濃国一国をあげて奉仕がなされ盛大に行われるようになり、現在でも諏訪地方の氏子20万人以上と訪れる親戚、観光客がこぞって参加する雄大なお祭りです。
御柱祭は山中から御柱として樅の大木を16本(上社本宮・前宮・下社秋宮・春宮各4本)切り出し、諏訪地方の各地区の氏子の分担で4箇所の各宮まで木遣に合わせて曳行し、社殿の四隅に建てて神木とする大祭です。
人々の生活と密着してきた諏訪湖や、壮大な八ヶ岳、多様な植物などが息づく霧ケ峰高原など、諏訪地方は豊かな自然に囲まれた土地があります。諏訪湖を囲むように鎮座する諏訪大社の信仰も、この豊かな自然と結びつきながら土地に根付いてきました。
今春に、コロナ化の試行錯誤の中で行われた御柱祭。全国では取りやめになるお祭りが多くあるなか、御柱の山出しでは史上初となるトレーラー運搬を取り入れるとともに、参加者を登録制にするなど感染症対策を徹底しました。それだけに、御柱を里曳きで人力曳行をする氏子たちの表情は悦びに溢れていたそうです。
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