木と音の相性が良い理由
明るく力強い音、優しく美しい音、心に残る深い音、表情豊かな音色が奏者によって奏でられる楽器、その多くは元を辿れば、世界のどこかの森林で何百年もかけて育った大切な木から生まれています。なぜ楽器には木で作られたものが多いのでしょうか?それは木が高音・中音・低音をバランス良く吸収して程よい残響音を残してくれるからです。音が聞きやすく、まろやかになるため、最近ではコンサートホールなどにも、たくさんの木が使われています。
木と音の相性の良さは、木には音を和らげる性質があることが挙げられます。音が木材を通るとき、人にとって耳障りな高周波成分を抑え、低周波成分を相対的に強めるフィルター効果があると言われています。また振動を吸収する木は残響時間が短く、心地よい音に感じます。これらの性質を持つ木は、金属などよりも低音が豊かで柔らかな音になるとも言われています。
日々の生活の中で、心を癒してくれたり、励ましてくれたりする音楽には木と音の相性の良さがあるんですね。
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