
木桶は発酵食品の醸造に適した環境を作る
木桶は、木材を組み合わせて作られた円筒形の容器のことです。主にスギやヒノキなどの木材が使われ、底板と側板を組み合わせ、竹などで作られた箍(たが)で締め付けられて作られます。接着剤や釘は使わず、木と竹と水で作られるため、通気性や保温性に優れ、発酵食品の醸造に適した環境を作るとされています。木の表面にある微細な孔が微生物の住処となり、醤油・味噌・酢・酒などの味や風味に個性が生まれます。
木桶の木材には木の一生の中で最も力があるとされる樹齢100年ほどのものが使用されます。直径50cmほどに育った天然木は目が細かく桶作りに適しており、その木で作られた木桶は約100〜150年使用することができます。
一人前の木桶職人になるまでには最低10年かかるといわれ、木桶は単なる容器としてだけではなく、日本の伝統文化や職人技術を伝える重要な役割を担っています。
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