松の丸太を梁に使った豪華なインテリア
昨年春に始まった「木になるデザイン」は、様々な「木」で出来たモノの歴史や木の種類・作り方などをコラムで掲載してきましたが、今後はインテリアデザイナーや設計家の皆さんが実際にスペックインされる「木」との向き合い方や選び方・使い方などを取材して掲載していきます。乞うご期待。
今回はDOMS代表の井ノ口修太さんにお話を伺いました。井ノ口さんは長年にわたり店舗デザインをメインとして住宅のインテリアデザインにも携わっておられます。
「ととのえる」ということで昨今ブームになっているサウナですが、それを関西で初めて採用し、サービスとして確立させ全国のサウナ施設へと普及させたのが大阪のニュージャパングループです。井ノ口さんのデザイナーとしてのスタートはこのニュージャパングループの内装を担当していた会社に10年勤めたことでした。その後DOMSを立ち上げられた後もニュージャパングループのサウナだけではなく、飲食店・クラブ・ラウンジなど様々なプロジェクトに参加されました。
「木」の調達は南港の材木団地に直径1メートルを超えるような丸太ごと買い付けたこともあるそうです。その後2、3年寝かす必要があり、様々な案件を想定して手に入れていたそうです。
写真は大坂難波のニュージャパンプラザのメンバーズクラブです。インテリア全体に無垢材を使い、豪華で落ち着いた雰囲気を醸し出しています。特に天井の梁組に使われている松の丸太が骨太の存在感があり、空間全体を引き締めています。残念ながら2019年に惜しまれつつ閉店し今はもう見ることはできないそうですが、井ノ口さんによるとここまでの贅沢な「木」の使い方は後にも先にもこのメンバーズクラブだけだったそうです。
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