Menu

摂津市鳥飼銘木町 原木・銘木・製材加工
株式会社 中喜

欅(ケヤキ)を選ぶ3つの着眼点

欅(ケヤキ)材は日本の高級木材の代表格として、古くから様々な建築物で使用されてきました。木目が美しく鑑賞価値が高い他、硬い木材であり摩擦に強い特徴もあります。建材としての利用はもちろん、磨くと美しいツヤが現れる特性から高級家具としての利用も活発です。他には食器類や木彫りの仏像なんかにもケヤキが使われている事があります。
ケヤキを選ぶ着眼点その1は、色ツヤ。
ケヤキは色合いの個体差が激しい樹種でもあります。赤みを帯びた材、オレンジ色の材、黄色や金色に近い材、さらに白っぽい材など様々です。丸太に製材した際、芯が赤い材を通称「赤ケヤキ」芯が白っぽい材を「青ケヤキ」と呼んでいます。またケヤキは経年変化が楽しみな材です。使い込むことによって赤みが増し、最終的には朱色や焦茶色にまで変化します。色合いに加えて、ツヤ感もケヤキ材の魅力の一つです。頑強なケヤキ材は丁寧に磨くことで、驚くほどのツヤを示します。
ケヤキを選ぶ着眼点その2は、杢目。
ケヤキは特徴的な素晴らしい杢が出ることで知られています。一枚板など特に広い面積を使う場合、杢目が印象を決定づけます。木は成長過程で様々な要因が降りかかり、その都度ダメージを負いながらも修復と成長を繰り返し、やがて大木に育ちます。そうした過程で生まれた曲がりや欠けやねじれ。必死に生きてきた痕跡が、このような美しい模様を作り出すのです。ケヤキの杢目は美しく変化に富んでおり、一つとして同じ木目はありません。
ケヤキを選ぶ着眼点その3は、加工
ケヤキは非常に加工の難しい材といわれています。日本国内で産出される木材の中でもトップクラスの硬さを誇ります。建材としてよく利用される杉材と比較しても、その差は歴然。杉材を加工するための鋸でケヤキを切断しようとすると、歯が欠けてしまうほどです。またケヤキは暴れが起きやすい材です。製材の過程及び加工後に至っても、反りや伸び縮みが非常に起きやすい材です。だからこそ加工技術の腕が問われそうです。
まとめると、ケヤキは加工に一手間必要な材でありながら人気があるのは、「変化に富んだ色」「力強い杢目」「美しいツヤ」こうした要素が絡み合い、多様な表情を持つことから、何かを表現したり、メッセージを込めることに適した材であり、こだわりと美意識を満たしてくれる樹種だからなんですね。

木に関する様々な情報を発信しています。ぜひ下記ページもご覧ください。
「木のコンシェルジュ」として木に関するご相談にもお応えします。

Copyright © Nakaki co.,ltd.All rights reserved